どんでんでんねん

お勉強しようね〜

●お勉強でもいたしませう。

○チャーミー3分スタディイング
「マージナル・マン(境界人)」
 マージナル・マン(境界人)とは、異なる文化を持つ複数の集団に同時に所属し、いずれにおいても中心的存在とはなり得ず、それぞれの境界上に置かれた人間をいう。
 このマージナル・マンについて初めて考察したのはG.ジンメルであり、彼はDer Fremde(異人)ということばとともに、ヨーロッパ社会におけるユダヤ人のユニークな社会的存在について述べた。シカゴ学派の都市研究者であったR.パークは、このジンメルの考察に影響を受け、20世紀初頭のアメリカで急増した移民の人々を念頭に置き、このような境界的な位置に置かれた人々を「マージナル・マン」ということばで表現した。
 マージナル・マン(境界人)は、その境界的な立場ゆえに以下のような精神的特徴を持つとされる。
・統一的な信念が欠けており、また行動様式も一貫していない。
心理的な葛藤、不安定性。緊張感。
・以上のような心理的な不安定性をもつが、一方では、1つの文化に没入していない故に、新しい文化や行動様式を生み出す可能性も秘めている。
 パークは、このようなマージナル・マンの例として、人種的・文化的な混血児( the Mulatto)やキリスト教に改宗したアジア系、アフリカ系の人々をあげたが、その他にも青年期のモラトリアム状況におかれた人間や急激な社会変動の中に生きる人間にもこのようなマージナル・マンとしての特質がみられる。

△今日は筋トレ+ストレッチはお休み。