”ふしぎの国のアリス”のウサギはどこへ・・・

blue32004-06-04

●出かけるときに自転車にまたがると、サドルが熱くて座れませんでした。1年なんてあっという間なんて言いますが、なかなか過ぎないものです。だって、サドルが熱くて座れなかったのは、もうだいぶ前のことなんですから・・・。もうすぐ梅雨。そしてセミが鳴き始める・・・。

▲<なっち>安倍なつみフォト&エッセイ集「陽光(ひかり)」読みました。やっぱり前半部、暖色系のページをめくるのは辛かったですね。思ってる以上に、ファンのあずかり知らぬところで厳しいことになってたんだ、とか。
 後半の自身に関することは彼女の、まさしく娘。のマザーシップたり得た力強い一面を垣間見ましたし、何より共感できる部分が多くて嬉しかったですね。(以下、引用は「陽光(ひかり)」から)

 でも、こういうことって感じない人は感じられないのかもしれない。むしろ、
「そんなの全然気にしてない。気にしてられない…」って言う人が多いのかもしれない……。
 疲れない? ってよく言われる。そりゃ疲れますよ。
 逆だと……楽だと思う。そういう風に生きていきたいって思ったこともある。でも、なっちは感じちゃうから、それを見て見ぬふりは出来ないんです。 「流れ(p.106〜)」

 上記の部分だけでなく、「流れ」の中で彼女が言っていることは何気にスゴイです。それこそ一流の格闘家と言われたヒクソン・グレイシーや、裏麻雀会で「雀鬼」と恐れられた桜井章一が同じ事を言ってるぐらいで。なっち、スゴイ。

 食べ物って身体の中に入れるじゃないですか。当たり前だけど。するとその食べ物が、その子なりの力を発揮するんです。その力を発揮させるにも食べ物の組み合わせとか、食べる順番が大事なんですよね。
 そういうことを知ると、楽しいし、いろんな発見があるんですよね。 「健康マニア(p.130〜)」

 動物は生きるために食事をとる。でも僕たちはどこかで”生きる為の食事”ではなくて、”食べる為の食事”になっていたんじゃないか。そんなことを気付かせてくれた一節――。そういえば自分もダイエットだなんだって、極力カロリーを摂らない様にってことだけを気にして、何を食べて、何かを食べてそこから生きるための栄養を貰うということを忘れていました。なっちは食事に対する考え方から違う。やっぱりスゴイ。
 最後に、なっちからファンの皆を思って、ということで書かれた詩を、手にされていない方へご紹介して終わりにしたいと思います。この詩の部分、活字になっていなくて彼女自身の筆跡で掲載されているのが非常に良かったです。

同じ夢を一緒に見よう
優しい夜がつつむの。
まだ 弱くって
    小さな羽だけど
キミの所へ いつか
    はばたく
時がね
    この時こえて
導くよ
    どこにいても
   そばにいるから。

△今日は筋トレ+ストレッチはおやすみ。