可能性の道

blue32004-06-11

●今日はどうやら体調が悪かったらしく、昨日日付が変わる頃に寝たにもかかわらず正午過ぎまで寝てました。気がつくと芸能人のお尻に電流が流れてましたよ(笑)。午後から専門学校。台風が近づいているようでお天気悪かったです。幸い雨がやんでいるときに屋外を移動したので傘は必要ありませんでした。

▲<あやや>先日のNHK夢・音楽館松浦亜弥が出演――。やっぱり生バンドはいいですね。「ドッキドキ!LOVEメール」のトリッキーな編成では、中低音群の楽器(Bass.・Tb.・B.Cl.(!)・Tuba)とあややの伸びやかな高音が綺麗なコントラストを描いていましたが、正直「企画としては面白いな」と思いましたが、若干の物足りなさもありました。 非常にネガティブな見方かもしれませんが、あややのあの歌声は普段と同じ調子で、それこそライブを行う毎に誰よりも一番聞き飽きたであろうCD音源のインストが(回りに鳴っている音とは関係なく)、彼女の頭の中で鳴り響き、それに合わせて歌っているんじゃないかな、と感じてしまったんです。
 勿論ボーカルはバックの音の上に”乗って”成り立つものですから、今回のコントラストに富んだノートの少ないバックに、元気な声の一曲もいいんです。でも、それこそ我々が行くカラオケのように、流れるBGMに”単に乗っている”のと、生でこちらに語りかけてくるバンドの音に”乗る意味が分かって乗っている”のとでは訳が違います。果たしてあややはその違いをはっきりと”認識して乗って”こそのあの歌声だったのか・・・。
 だから自分の思い描くに、普段通り歌うのではなくて、もっと冒険しても良かったと思うんです。例えば、コーラス最後の「会いたくなった」をきっちり歌い切るのではなく、周りの4人がそれまでどういうプレイをしているのか聴いて、それにリズムのノリなり、声色なんかを似せてみる(もっと寄っていってみる)なんていう、良い意味での”アソビ”も出来た筈です(大体この楽器の4人編成自体がセオリーから言えばアソビみたいなものです)。しかも、音が少ない分、ヴォーカルが遊びまわって自分の色を出す「アドリブ」の舞台は、多分に用意されていました。
 そう考えるとこの一曲を通して見えてくるのは、ここにこそ彼女自身が番組内の桃井さん・村田さんとのトークで言及していたように「普段、生バンドに触れる機会がない」という部分のマイナス要素が如実に表れているのではないか、という事です。つまり、楽器がこう出れば歌声はこう出る、”ココはきっちり決めてコッチではお互い自由にやる”というような、他のミュージシャンとの対話能力と言っていいでしょう(その点、周りの音に自分の音を合わせていく面では、いくらブッタ切りのパート割とユニゾンの多い構成とはいえ、歌い手が何人もいる娘。たちの方が、ある程度そういったチカラはあるのかもしれません)。
 今回出演していらっしゃった楽器奏者の方々はあややの歌に対してどう感じたのか分かりませんが(アレンジャーを担当した村田陽一さんはベタ褒めでしたが)、少なくとも自分はあそこで、あややのバックバンドに対するコール&レスポンスの未熟さを、少し垣間見たような気がしました。まぁ、今までその機会があまり与えられてこなかった彼女に対して、その能力がないと批評するのも酷な話なんですけどね・・・。
 しかし、それと同時にまだまだ歌手・松浦亜弥の可能性を感じたのも事実です。その面を伸ばせば今よりもっとキュートになることは確実なわけですから。だからこそ、今回のこの夢・音楽館の出演で、楽器(ミュージシャン)との対話や、一緒に「音楽を作り上げていく」楽しさ、みたいなものを感じ取って貰えていたなら、それは喜ばしいことですし、ファンとしても非常に嬉しいことです。

△今日は不本意ながら筋トレ+ストレッチはおやすみ。