くたびれた やつが見つける 一里塚

blue32004-09-30

▲<音楽>SMEJがCCCDを段階的に廃止へ――。廃止に至った結論として広報発表文を引用しますと、

レーベルゲートCD”仕様の導入を決定した2002年11月当時は、私的複製の範疇を明らかに越えたCD-Rへの複製行為やインターネットを通じた音楽ファイルの違法交換が急増し、音楽業界全体にとって放置しておくわけにはいかない状況にありました。
SMEJでは、このような違法行為の蔓延に歯止めをかけるために、以下の活動を推進してまいりました。
・ 音楽の著作権保護とその重要性を訴える
・ 音楽に支払われる適正な対価により、新しい音楽が創造されていく「音楽創造のサイクル」を健全に維持していくことへの理解を求める
 こうした活動の一環として “レーベルゲートCD”の仕様を導入いたしました。
 その導入より2年弱が経過した現時点において、導入前に比べますと、著作権保護に対して、多くの音楽ユーザーの意識が高まり、一時の混乱期を脱したと判断されるとともに、法的環境の整備も進んできました。
  その状況に鑑み、SMEJでは、音楽ユーザーが求める音楽パッケージのあるべき姿について慎重な議論を重ね、その結論として、新譜の発売について、“レーベルゲートCD”仕様の終了を決定いたしました。

とあります。自分がこの文章を読んで目が行ったのは「その状況に鑑み〜」以下のくだりです。消費者の意識が高まった・法整備も進んだ(法整備に関してはエンドユーザはあまり認識していないと思いますが)どうこうということよりも、結局はCCCDが「音楽ユーザーが求める音楽パッケージのあるべき姿」ではなかったことを、SMEJ側がはっきりと認識した、つまり敗北宣言だと受け取ったのですが、どうでしょうか(いや、全廃を決定した時点で十分敗北宣言なのですが)。
 確かにCCCDは音質がシャカシャカしていて悪かったですし(SACDも作っているメーカーとは思えない)、レンタルしても焼けなかったですから、ユーザにとって使い勝手は良かったとは言えません(パッケージにも但し書きが付加されてしまい、お世辞にも綺麗とは言えませんでした)。個人的にはCCCD廃止は結構嬉しいです。それにしても、一度採用した企画を捨ててしまうのですから、相当な痛手を蒙ったんでしょうねぇ・・・。受け手を無視した作り手には必ずしっぺ返しが行くものです。


△今日も大好きなごまりかの為に、ジョギング+ストレッチは欠かさない。