そこは見ないほうがいい、君のためだ。

▲<Berryz工房プリキュアファンの為の企画アルバム『スッペシャル!ベストミニ 〜2.5枚目の彼〜』が本日リリース――。最近大阪では書籍が大型書店へ行ってもフラゲできなくなって来ている為、バイトの忙しさも手伝って前日に手に入れようという気が起こらなくなって来ています。CDもその例に漏れず、ベストミニも今日手に入れてきました(同時にギャグ100シングルVも購入)。いや〜、こんなアニメジャケットのCDを買ったのは一体何年振りでしょうか(笑)。昔はアニメイトに足繁く通ってサントラなんかを買い漁っていたものですがそれも今は昔・・・。
 アルバムの企画自体にどうこうは置いといて、本流とは別にこの手のCDを出すとなった場合、今回のこの「〜2.5枚目の彼〜」というサブタイトルの付け方は非常に綺麗な処理をしたなという気がします。ここは手放しで褒めてもいいんではないでしょうか。ホント綺麗にまとめてきました。
 『ギャグ100』シングルと同じく、先ほども触れたとおりジャケットはメンバーがセル画調に描かれたもの。プリキュアが好きな子たちには、アニメと同じテイストでメンバーが描かれていて嬉しいでしょうね。上手く描き分けるために各々特徴をデフォルメされてますが(千奈美ちゃんと梨沙子ちゃんがちょっと似てないのがやや気になる)、そんな中で一際目を引いたのが桃子ちゃん(の絵)。目じりのとんがり具合とか、くちびるの先の”ちょんっ”としたところとか、すごく似てますね。あと、右足の上げっぷりとか手首の返しっぷりとか・・・(笑)。裏ジャケットはメンバーの実写ですが、オモテと合わせた衣装でのカット。欲を言うなら表の画と同じポーズをとって欲しかったなぁ・・・(もしくはその逆)。
 肝腎の収録曲ですが、目下の注目はもちろん新曲の「ありがとう!おともだち。」。OngakuDB.comレビューでは「ほとんどクリスマスソング級のハッピーソング」との記述があるように、確かに年齢相応な歌詞と共に元気で分かりやすいメロディーが展開されます。冒頭がややビートルズ臭い(?)展開を除いてはいつものつんく♂節にクリスマスを想起させる音色をトッピング。メロディーラインも比較的平易で”そちらのヤングなお友達”を意識して書かれているのかも、という想像も容易に思い立ちます。歌詞では「おともだち」というコトバが非常に耳に残ります(「おともだち」って可愛いですよね。「ともだち」とは言っても「お」をつけて言う子なんて女の子でも少ないんじゃないかなぁ)。パッと聴いた感じではパンチのある曲ではないのでどうしても「まぁ、こんなものかなぁ・・・」ぐらいの印象に留まってしまいます。コンサートの中盤あたり、中継ぎなんかで持ってくると使い勝手がいいかもしれません。ただ、この曲をしっかり歌おうと思えばメロディーが平易なだけに(特にAメロ)ライブでうまく歌いこなすには、やや難しいかもしれないですね。


■今はそれでいいんだ。「逃げない」と「闘う」はまるで別物。お前はそれを混同しすぎる。「逃げない」という気構えだけで充分なんだよ。戦い続けたからって進歩する訳じゃない。立ち止まって直視すれば活路も見つかる。 伊藤誠『兎 −野生の闘牌−』より